韓国語に悪口が多い理由
始めに
韓国には悪口だけを集めている辞書が存在するくらい悪口が多いです。
種類も人間の体の一部を下品にいう言葉から動物の例え、刑罰の種類、病気の種類、そして半数以上を示す性行為に関する言葉まで、
まさに星の数ほどあるといっても過言ではないでしょう。
韓国語にはなぜこんなにも悪口が多いのかについて迫ります。
言葉は権力、武器
韓国は昔から”武”より”文”が強い権力構造でした。
百発百中の弓より名文を書く人がより高い地位を得られることです。
対立する相手を倒す手段は刀より言葉だったのです。
侍が刀を研ぐように言葉を研いで相手をより効果的制圧する必要があるとのことです。
これは権力者達だけでなく一般庶民も同じく言葉で相手より優位に立つためにより攻撃的で相手を惨めにするような表現が発達してきました。
日本のヤクザの映画などによく出てくる”ぶっ殺す”くらいは韓国では物足りなく、”腹を切って腸を出してやろうか”、”脊椎を半分に折ってやる”など、
より具体的に表現して相手に恐怖心を与える言葉が多いです。
ストレス発散
悪口を言う時は大体怒りの感情が爆発した時です。
怒りの感情を抑え続ける時に韓国では”怒り病になった”と表現します。
”ストレスによる恐慌障害”に該当する心理的病気ですね。
実際に呼吸障害を伴ってひどい場合は命を落とす危機感を覚えます。
悪口はこのマイナス感情の表出する手段として使われます。
韓国語の悪口は特に口や下に力が入る言葉が多いです。
日常でよく使われている”シバル”(悪い言葉だから実際には使わないことをお勧めします)の場合は”シ”のところにかなりの力を入れて発音します。
この場合自然に歯を食いしばるように形になります。
韓国の映画などで悪口が言えないような気弱い人が我慢の限界になって悪口をたくさん言った後に”あ!すっきりした!”という場面はよくあるパターンです。
自分を守る手段
韓国語には悪口が多いとはいえ、みんなが悪口を言うわけではないです。
テレビや新聞などでは悪口を使うのが禁止されているし、実際悪口をよく言う人に対する印象は悪いです。
それにもかかわらず悪口を言うのは人から無視されないためでもあります。
特に思春期の学生の場合はわざと悪口を使って周りから自分を強く見せたがる傾向があります
悪口=不良ではないですが、不良は悪口を言うイメージがあるのは事実です。
悪口をよく言う人には手出し辛い面でいじめられないために使います。
親近感の表現
日本では想像つかないような
お店で悪口をいう店員さん
が韓国には自然に存在します。
いわゆる悪口おばあちゃんですが、おばあちゃんの悪口から人の情けを感じるとのことです。
日本の皆さんはこれが理解できるんでしょうか?
悪口は人に攻撃をする手段ですが、
相手への攻撃の意思がないことをお互い知っていて使うのは
何と”お互いの親近感を表す手段”になってしまいます。
韓国人のみんながそうしているわけではないですが、
この理屈を自然に受け入れることができます。
最後に
日本の中の韓国人のイメージは”気が強い”だと聞いたことがあります。
韓国人には”負けず嫌い”で”自尊心が高い”人が多いのは確かです。
自分の価値は上げながら人の価値は下げる手段として悪口は発展してきたのではないかと個人的には思います。
特に韓国人の負けず嫌いの面は別の記事にしないといけないほど事例は多いです。
韓国人こういう面に理解ができているなら
もし韓国人に触れ合う機会があるときに役に立つではないでしょうか。
あと知っていることと実際に使うことは別の話で実際使うのはやめましょう。
せっかく作った韓国人の知り合いを失う可能性大ですからね^^