BTSの世界的人気の要因をまとめてみました。
始めに
今空前の大ヒットを記録しているBTSの成功要因について
いろんなところからいろんな分析の記事が出ています。
今回はいろんなところから見た要因をまとめてみました。
メジャー事務所の失敗例から学ぶ
KPOPのアメリカ進出の前例はBTSの以前からもありました。
体表的な例はTWICEの事務所で有名な”JPYエンターテインメント”です。
TWICEの先輩である”ワンダーガールズ”がその例です。
韓国で大ブレイクして国民のアイドルにまで言われて人気絶好調の時にいきなりアメリカの進出を宣言して現地での活動に集中しました。
当時の戦略は現地の音楽スタイルやファッションに合わせることでした。
しかし、当時は似たような恰好で似たような音楽スタイルで歌うアジアの歌手に大きな魅力を感じなかったようです。
結局アメリカの活動は失敗で終わってしまいました。
BTSはもともとはデビューした約3年間はほぼ無名のアイドルだったし、
アメリカの進出などは最初から視野に入れてなかったです。
チーム名の防弾少年団はそもそも韓国の若者が持っているあらゆる苦難を防弾チョッキのように防ぐ意味で作られたものでした。
彼らの歌のメッセージはおおむねそういう内容で作られていました。
YouTubeやSNSをきっかけに世界的に注目を集めて、結局アメリカにまで進出することになってからでも彼らは自分たちのアイデンティティを変えずに自分たちらしいメッセージを維持していました。
韓国語そのままでアメリカでアルバムを発売したのがむしろ高評価につながることになりました。
慣れているコンテンツから差別化
BTSは基本ヒップホップグループです。
アメリカではなじみのある音楽ジャンルをやっていますが、
表現するメッセージやパフォーマンスはアメリカとはだいぶ違います。
本家のアメリカのヒップホップといえば
こんな感じに社会に反抗する、麻薬などの犯罪の話などが多いイメージがありますよね。
BTSの歌詞は明るく希望的、苦難に向けて力を合わせようなどのものが多いです。
アメリカでは彼らの歌詞をポエムに近いと評価しています。
実際にBTSの歌で癒されたという意見が多いです。
YouTubeのリアクション動画を見てみると、
ヒップホップなのに悪口がないのが新鮮だ、
ヒップホップのビットから愛を語るなど考えたこともない、
などの意見が多数あります。
誠実なイメージ
アメリカでは成功したヒップホップスターは高いアクセサリーを身に着けて高い車に乗って華麗なパーティをするなど、
どれだけ自分の能力がすごいのかを見せつけるのが普通です。
それに対してBTSはシンプルな恰好で謙遜な姿勢を維持します。
BTSの歌のメッセージは健全かつ哲学的です。
車も韓国製の一般的な車をずっと乗り続けています。
こんな特徴は学生の子供を持つ大人たちに大きくアピールされるところです。
彼らのインタビュー映像を見て彼らの考え深くてしっかりしているところを見てファンになったというパターンもあります。
慣れない違和感からくる新鮮さ
アメリカでは伝統的に筋肉質のたくましい男前の男性がより支持されています。
痩せてメイクしてシュッとした恰好の美男子スタイルはゲイっぽいだと悪くいう人もいますが、
違う文化として新鮮に受け入れている人たちも多いです。
世界的なユーチューバーのピュディパイはBTSのきれいな肌をみてゲイとして目覚めそうだと発言するほどです。
膨大なコンテンツ量
BTSはアメリカであのジャスティンビーバーを追い越してトップソーシャルアーティストの賞を受賞しました。
彼らのコンテンツは公式で発表したCDやMVだけではなく、
無名の時代から積み上げてきた膨大な数のコンテンツがあります。
毎日何時間見ても見切れないほどコンテンツの量は多いです。
ツイッターの本社からは世界で一番つぶやきが多いアカウントとして発表しました。
憧れのスターから親近感ある友達のイメージまで
憧れのスターのイメージを作り続けるために日常の生活を徹底的に隠す神秘主義戦略は昔からよくありました。
舞台の上ではスターの恰好で高いパフォーマンスを発揮しますが、
ネットのライブ放送では親近感ある日常を公開したりファンとコミュニケーションをとったりしています。
世界的に人気を集めた理由の一つです。
特にトップアーティスト賞を受賞したときは式が終わった後のパーティに参加せずにホテルに戻ってすぐネットのライブ放送をしました。
賞の意味を考えてパーティに参加するよりファンとのコミュニケーションを優先したってことです。
BTSが高く評価されることの一つの例です。
ファンと一緒に成長していく
BTSはあるときいきなり出てきていきなり人気を集めたグループではありません。
彼らの成功には彼らの曲と同じようにストーリがあります。
初期の曲には一所懸命に努力することをアピールする内容が目立っていました。
人気になった今のメッセージは心理学に基づいた哲学的だったり自分を愛せよなどの希望のメッセージだったり成長感を感じる人が多いです。
初期からファンだった人たちは自分が愛するアジアの小さな国のアイドルが世界的なアーティストとして成長していく姿をまるで母のように見守るというファンが多いです。
実際にアメリカの有名バラエティー番組で出演しているBTSを見るリアクション動画ではこんな感じのコメントが多かったです。
ファンダム自ら拡張いていく
今にもありますが、BTSが注目され始めたごろはYouTubeからBTSのリアクション動画が流行っていました。
なじみのある人のリアクションを見ながら自然に対象のアーティストに興味を持ち、どんどんファンが広がるわけです。
ダンスの趣味がある人はカバーダンスの動画で、
歌が好きな人は自分の歌声でBTSのコンテンツを自ら作り出しました。
ファン同士の活動にによってファンの規模はどんどん大きくなるわけです。
ファンたちはMVに隠された意味を解釈し、アルバムのストーリを分析します。
同じことを共有するということで言葉が通じなくても分かち合えます。
韓国語を勉強したり、韓国に観光に行きます。
これは韓国の経済効果を巻き起こし、企業から活動の支援をもらってより質の高い結果物を作れるなどいい循環を作り出しています。
最後に
現在のこの人気の一番の要因はファンダムであるARMYの役割が大きいことを忘れずにいる姿勢はBTSの一番の強みだと思います。